用語集

リアポケット

「バッグポケット」の項参照。

リゾートブレザー

避暑地や避寒地などで着られるブレザーの総称。ネイビー、マロン、グリーンなどのソリッド(同項参照)、フラノをはじめ、テリークロス(同項参照)、プリント、ストライプのものなど。合わせるパンツは、1930年代頃まではフランネルの白か明るいグレイが目立った。靴は白と茶、または白と黒のコンビや、サドルシューズ、またはホワイトバックスなど。エレガントな着こなしが求められた。

立体裁断

被服造形の過程における裁断法の一種。ドレーピングともいう。人体または人台に直接布または紙をあててカッティングするもの。裁断し終わったら、台からはずし、印を付けるなど整理をしてから展開する。布の彫刻ともいわれる。

リネン

肉厚太綾織りの麻で、サマーシューズの素材。色は白か生成り。1860年に登場し、日本では昭和初頭、モボの時代に脚光を集めた。

リバースデニム

デニム生地の裏側を表地として使うこと。通常デニムは「ホワイトバック」(同項参照)として使用するが、視覚的な効果を強調したもの。

リバーシブル

両面着用できるように仕立てられた上着などを指す。

リブ編み

ゴム編みの総称。全面に畝をストライプ状に走らせた編み方。

リボンタイ

ひもタイの一種。幅1.5~2cm前後の平紐ネクタイ。素材は黒、茶、緑などのシルク素材が多い。リボン結びをする。

リボンベルト

リボン縞(たとえば紺に白と赤のような配列)を特徴にしたエラスティック、または布素材のカジュアルなベルト。バックルの付く部分には革が使われていることが多い。

両頭編み

裏表が同じ編み目になっている編み方のこと。パール編みなど。

リンクスアンドリンクス

両頭編みのこと。アルパカカーディガンに多用されるため、アルパカステッチとも。

リングネック

丸首。ゴム編みになっていないものを指す。クルーネックのように角張ってはいず、文字通り丸いのが特徴

リングバックル

バックルの一種。O字型のベルト用金具。カジュアル(特にリゾート)用のベルトに多用される。

リンクボタン

タキシードやモーニングコートに使用される鼓のように2つにつながったボタン。ジャケットの前身頃には、左右両方にボタンホールが付けられる。つがいボタン、鼓ボタン、拝みボタンとも。

リヴィエラサンダル

つま先のクリスクロスストラップ(細い革帯を交差させたもの)と甲にかかる尾錠留めのストラップだけでアッパーが仕上げられた、シンプルなビーチサンダル。革製でかかと付き。1930年代末に欧米のリゾート地で流行した。

リージェンシーブレザー

1963年秋にピエール・カルダンが紹介したスリムシルエットのダブルブレストブレザー。型はダブル6ボタン3掛けで、打ち合わせは浅い。シルエットは全体に細く、ウエストラインから裾にかけてフレアーがあり、当時はパゴダ(仏塔)ラインと呼ばれた。

リーファー

リーファージャケットの略。「リーファー」の本来の意味は縮帆係。つまり帆船の帆を巻き上げたり下ろしたりする係のことで、主にイギリスで使う言葉。帆船の水夫の防寒着のため、風向きによって前合わせを替えられるような6ボタンから8ボタンのダブルブレストが特徴。素材は厚手のパイロットクロスのものが外套用、つまり現在のピーコートとなり、上着用のそれとして用いられた濃紺のウールサージ製が、ブレザー号という軍艦の船員服に定められ、ブレザーが生まれたという説もあるほど。その時のボタンがメタルで、それにロイヤルネイビーの紋章を彫り込んだらしい。(ピージャケットの項参照)