用語集

レイジーS

リーのジーンズのバックポケットに見られる「lazy」(=怠惰な、不精な)S字ステッチのこと。H・D・リー社は1944年以降これをシンボルマークとして採用している。

レインフォースドシーム

レインフォースとは英語で「補強する」の意味で、ジーンズの両脇にある太い色糸ステッチのこと。現在では2本針のダブルステッチが一般的だが、かつてはトリプルステッチが主流で、その名残がワークパンツのディテールに見られる。

レインブーツ

雨靴のこと。ボタン式、ジッパー式、スリップオン式、金具式など、いろいろなスタイルがある。素材はラバー、ゴム引き布、オイルドタンレザー(同項参照)、ビニール製などがある。

レガッタオックスフォード

1896年に登場した、デッキシューズ(同項参照)の前身。船遊び用の靴。アッパー素材はキャンバス地。

レガッタストライプ

ブルーと白の配色に特徴がある等間隔太縞。20世紀の初め、ボートレース観戦用のブレザーとして使われて、大流行した。

レガッタブレザー

ボーティングブレザー(同項参照)の旧称。エドワード7世時代に流行。1920年代半ばにリバイバルしたボートレース観戦用のダブルブレストブレザーのこと。デザインは打ち合わせの深いダブル6ボタン。胸・脇ともにフラップなしのパッチポケット。浅いサイドベンツ。デービーアイビー(同項参照)のオリジナルともいうべきもの。

レギュラーカラー

標準のシャツの襟。長さや開きが極端ではないものの総称。時代により多少の変化がある。

レザーラベル

ジーンズの後部につけられた、主に牛革で作られたラベル。右腰のベルトループ付近に付ける場合が多い。

レジメンタルストライプ

ネクタイ縞のひとつ。連隊旗縞と訳される。英国軍隊の各連隊に伝わる連隊旗の縞をネクタイに採用している。特にアメリカントラディショナルスタイルのスーツやブレザーに好相性。1890年代に登場した。

レジメンタルブレザー

英国将校の駐屯地での略式上着。後年、アメリカ軍も採用した。英国は通常ネイビーのダブルブレストが基本。レジメンタルストライプ柄のブレザーではないので要注意。大きな特徴は、袖のボタン数で、1個は近衛歩兵第一連隊、2個は第二連隊のように決められていた。ブレザーの袖ボタンが多様なのは、こうしたところにも由来する。

レタードカーディガン

袖口や裾口にラインを入れ、身頃の片方に学校名などの頭文字(レター)を配したVネックの厚手カーディガンをいう(アワードレターセーターの項参照)。

レップ

ネクタイ地。レジメンタルタイでおなじみの畝織り絹布。腰のある硬い手触りに特徴がある。

レップタイルレザー

爬虫類の皮革の総称。スネーク=蛇、リザード=トカゲ、アリゲーター=ワニなどの革。スネークはブーツ、リザードはローファーやタッセルスリップオンに、アリゲーターはオーバーレイプラグシューズに使用される。いずれも高価。

レックス・ハリソンカーディガン

カーディガンステッチ(同項参照)と呼ばれる総リブ編みを特徴にした、キャメルヘア(同項参照)と上質のメリノウール(同項参照)混紡のVネックカーディガン。映画『マイ・フェア・レディ』でヒギンズ教授を演じたレックス・ハリソンが着用したことに由来する名前。

レッスンバッグ

子供たちが塾通いなどのときに使用する、手提げバッグのこと。

レッドセルビッチ

「sel・vage」織物の耳、織り端のことで、俗にいう「赤耳」。リーバイスの場合、この処理を赤色で行ったためにこう呼ばれた。1983年以前までは織機が旧式であったのでこの赤色が施されていた。このために「赤耳」はヴィンテージジーンズの象徴になった。「セルビッチ」の項参照。

レッドタブ

有名な「赤タブ」のこと。リーバイス501の象徴。「レッドフラッグ」とも呼ぶ。「ビッグE」の項参照。

レフトハンドデニム

右綾デニムとは逆に、綾目が左上がりに走るジーンズの素材のこと。右綾のざっくりした感じに比べて、生地表面がフラットでソフト。左綾の登場は、リーが1944年頃に44インチ幅のツイル織機でジーンズ素材を織ったのが始まりといわれている。

レプリカ

もともとの意味は「絵画などの複製品」を指す。ジーンズでは自社、または他メーカーが過去に発表した歴史的名品番の複製のことを指す。

レーンディアセーター

レーンディアとはトナカイのこと。トナカイの絵柄を特徴にした北欧調のセーターを指す。

レースアップブーツ

編み上げ深靴の総称。

レースステイ

羽根部、腰革前部ともいい、紐を通す穴の部分を指す。

レースドハイシューズ

編み上げ式の中深靴。別名グラニーブーツ。エドワード7世時代に流行。60年代モッズに注目されてリバイバルした。類語にグランパブーツ(同項参照)がある。