用語集

バイオウォッシュ

バイオ剤と共に、ジーンズを洗う中古加工のこと。バイオ剤がデニム地を“食べる”という性質を利用した手法で、より繊細な中古感覚を表現することができる。したがって、より奥深いインディゴブルーとなる。

ハイカラー

襟腰や上襟が高くなっている襟のこと。対語はローカラー。19世紀中頃から流行した。

ハイゲージ

目数の多い編み目のこと。薄手で軽量のセーターはほとんどハイゲージとなっている(ゲージの項参照)。

ハイシューズ

イギリスではデミブーツ、アメリカではハイシューズと呼ぶ。くるぶしの上をすっぽり覆うほどの長さの、紐かボタン留め式の靴。

ハイパーウォッシュ

洗い回数を多くして、着用感や雰囲気が、時間がたったように仕上げる方法。

パイプドステム

パンツのシルエットのひとつ。全体に細身のストレート型を指す。アイビーファッションで多用されたパンツのシルエットとしても知られている。

ハイライズ

深い股上のこと。ライズとはパンツの股上を指す。対語にローライズ(浅い股上)がある。

ハイライズ

股上の深いデザインのジーンズのこと。

パイル編み

編み地の表や裏にパイル(織物のループや毛羽)を出したもの。パイルをループにしたものとカットしたものとがある。

ハイローブーツ

1800年に登場したブルーチャー(同項参照)短靴の前身。6つのアイレット(同項参照)の編み上げ靴。

パーカ

アラスカ、アリューシャン列島に暮らす人々が用いた毛皮製ジャケット。またはそれを模した腰丈ジャケットの総称。プルオーバーが目立つが、前開きのものもある(アノラックの項参照)。

バギー

英語で「だぶだぶの」「袋のような」という意。ヒップや太股が極端に太く、裾に向かってわずかに細くなるシルエットのこと。

バギーパンツ

袋状のゆったりしたパンツの総称。20年代に次いで70年代初頭にはやった。(オックスフォードバッグズの項参照)

バスクシャツ

丸首、横縞が特徴の厚手のジャージーシャツ。スペインのバスク地方の船乗りが着ていた横縞シャツにちなんだ名前。Tシャツの原型にあたる。

バータック

ジーンズのバックポケットの端や、股の部分を補強した棒状の補強縫製のこと。金属製のリベットに替わる補強方法で、カンヌキとも呼ばれる。

パターンオーダー

オーダーシステムの一種。パターンメイドと同義語。既製服の量産型に対して、1着生産に等しい。サイズは既製服と同じだが、規定以内で素材の選択ができる。一定の型パターンに沿った注文だが、袖丈、ウエストなどの微調整が可能な場合もある。

ハッキングジャケット

競技会など正式の場ではない、普段の乗馬用に着られるジャケット、およびこれに似たスポーツジャケットを指す。ハッキングは「普通(遠乗り)乗馬」という意味。ツイードやフランネルなどの生地でガンクラブチェックやグレンチェック、ハウンドトゥースなどの柄ものが中心。デザイン的には狭いVゾーン、シングル3~4ボタン、斜めのフラップポケット、深いセンターベントなどに特徴が見られる。

バックバックルドストラップ

バックストラップ、尾錠ともいう。最近ではほとんど見られないが、かつてはやったアイビーパンツ(素材の別なく)の後部に必ず付けられていた。

パッチアンドフラップポケット

貼り付け(パッチ)ポケットの上にフラップ(雨ぶた)を重ねたポケット。トラディショナルなスポーツジャケットやブレザーに多用される。

バックシンチャー

ジーンズなど、1930年代以前のパンツによく見られたディテール。サイズ展開が少なかったかつてのヴィンテージジーンズに付けられていた、腰後ろ中央のウエスト調整尾錠のこと。シンチには「腹帯」などの意味がある。

バックヨーク

ジーンズの後ろ身頃の腰部分、ウエストバンドの下に見られる切り替え部分のこと。“ヨーク”は本来「くびき」=2頭の牛をつないでおくためのかせのこと。シャツや上着にも配されることも多い。リーバイスのジーンズにバックヨークが付くようになったのは1890年のこと。これによってはき心地が向上した。立ったり座ったりする際に最も負担がかかる腰の後ろは、ここで布を切り替えることによって、運動性能やフィット感を高める。

撥水加工・防水加工

撥水加工は、表面だけに防水加工を行う。このため、使っているうちに効果がなくなりやすい。防水加工は、製品加工の段階で行うので、効果が高く、長もちする。

パッデッドショルダー

パッド=詰め物入りのショルダーラインの総称。対語はナチュラルショルダー。

パテントレザーオックスフォード

夜間礼装用の靴の一種。エナメル革(パテントレザー)で作った飾りのない内羽根式(バルモラル)短靴。色は黒のみ。

バトルジャケット

いわゆるアイクジャケット(同項参照)にヒントを得た丈の短いジャンパーのこと。1960年代に流行った。

ハドソンベイコート

カナダのハドソン湾で船員達が着ていた艦上用のコート。厚手の紡毛織物でできたダブルブレステッド、6ボタンベルト付きのショートコート。袖とベルト下に赤、黄、緑のストライプが配置されている。

ハドソンベイコート

カナダのハドソン湾で船員達が着ていた艦上用のコート。厚手の紡毛織物でできたダブルブレステッド、6ボタンベルト付きのショートコート。袖とベルト下に赤、黄、緑のストライプが配置されている。

パナミント

アウトドア衣料の一種。コーデュロイの裏地の立ち襟、脇マチ入りの胸ポケット、縦切りジッパーの胸ポケット、ハンドウォーマーを兼ねた大型ポケット、コイル状のナイロンジッパーとスナップボタン留めによる二重前立てなどが特徴のアウタージャケット。米国シエラデザインズ社のオリジナル。

ハニーコーム柄

模様編みの一種。蜂の巣のような編み柄。

パネルストライプ

総編み柄ではなく、部分的に縞状に変わり編みをはめ込んだもの。対語はオールオーバーセルフパターン(同項参照)。